屋根融雪(瓦番)
『瓦番』の 融雪の考え方
たくさん積る軒先はより強力に放熱管を設置する
屋根の形が複雑でもオーダーメイドで即対応。部分、部分でたくさん積もるところも放熱管をより多く取り付けて能力アップしています。一軒一軒屋根の現状に応じて工事を施す表面施工で、軒先に多く放熱管を這わせる自由設計です。だけど雪が融けやすく、つららになりにくく、強力に融かします。 融雪用に独自開発した専用部材、専用ユニットで、地域の現状やお客様のニーズに応じて一軒一軒施工します。
降り始めから運転する場合
雪が降り始めると、屋根に設置された降雪センサーが降雪を感知して運転が開始されます。
この時、面倒な操作は一切ありません。コントローラーはあらかじめ初期設定されていますので、キー操作も不要です。
降り始めの雪はかさ比重も小さく(0.07~0.15)軽いので、少ない時間で融雪ができます。
しかも、融雪能力を超える雪の日以外(1時間に3cm以上の降雪の日)は、屋根に積もらせる事はありません。
雪が止めば、また降雪センサーが感知して、運転を停止します。
屋根に雪が積もってから運転する場合
屋根に雪が20cm程度、積もってから運転する場合の例です。
屋根の横方向に設置された放熱管から発せられた熱量を受け、下の方から融けて行きます。この時、放熱管の周りの解けた部分が空洞になります(空洞化現象)。
空洞化した雪はずれて滑って下方に落ちてゆきますが、また次の放熱管に引っかかって止まります。
そこでまた融けて空洞化が始まって動き出します。その繰り返しで最終的には融けてなくなります。(但しこの場合軒先より多少の落雪があります) このように瓦番は融けた雪が動くのを有効に利用した画期的な屋根融雪装置です。短時間で、少ない熱量で屋根の雪を取り除きます。
[注意点]
積雪が20cm以上からの運転や、融雪装置の能力を超える気象条件、気温が急激に下がる夜間、または運転を途中で止めると、 軒先きで「まきだれ」「つらら」の発生や落雪の恐れがありますので、早めの運転をした方が安全です。
軒先のピッチを細かくして強力にする
屋根に雪が20cm程度、積もってから運転する場合の例です。
屋根の横方向に設置された放熱管から発せられた熱量を受け、下の方から融けて行きます。この時、放熱管の周りの解けた部分が空洞になります(空洞化現象)。
空洞化した雪はずれて滑って下方に落ちてゆきますが、また次の放熱管に引っかかって止まります。
屋根の中で一番弱い所は軒先です。逆に一番強い部分は棟部です。雪は一様に降り積もりますが、融けると下方に滑って落ちていきます。一番強い棟部の雪も融けて、一番弱い軒部に集まります。雪止めがあるため、自然落雪もしません。しかも、軒部は融けて湿気を含んだ重い雪がどんどん集まって重くなる一方です。
また、雪の融け方にムラができるため、効果的な融雪ができません。
部分施工
「瓦番」を営業する際、お客様によっては、「屋根全体の施工は必要ない。屋根上部だけ設置してほしい」と部分施工を希望する方もいらっしゃいます。その場合、部分施工による弊害もいくつか考えられます。その弊害が起こることは避けられない場合もあります。
そうしたとき、その弊害が起きても周辺に支障をきたさないように配慮して下さい。どんな場合でも軒先だけは強力にする必要があります。